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【TIPS】GitHubにあるDjangoおよびDRFの開発環境を再現する方法[Windows版]

 

エンジニアライフスタイルブログを運営しているミウラ(@miumiu06171)です。

 

普段はフリーランスでシステムエンジニアをしております。

 

今回は、こちらの記事で作成したDjango Rest Framework(DRF)のAPIサーバをGitHubに公開しているので、Gitを使ってローカルのWindows PCで再現する方法をまとめてみました。

 

この再現方法は、Django特有の手順も含まれますが、GitHubにある他のPythonコードを再現するときにも役立つ内容となっています。

 

開発ツールとしてVisual Studio Code (VS Code) を使用しているため、同様に確認したい方は、こちらの記事でVS CodeでPythonの開発環境を構築してみてください。

 

 

Django Rest Framework(DRF)の開発環境再現方法

 

GitHubにあるDjango Rest Framework(DRF)のプロジェクトをローカルPCで環境を再現する方法を紹介していきます。

 

Gitクローン(git clone)

 

こちらの記事で作成したDjango Rest Framework(DRF)のAPIサーバをGitクローンするため、以下のgitコマンドを実行します。

 

 

Gitクローンすると、以下のようなファイル群がローカルPCに展開されます。

 

 

PCにGitを導入しておらず、git cloneコマンドができない方は、こちらの記事に従ってGitを導入してください。

 

 

フォルダ移動(cd)

 

Gitクローンができてら、以下のcdコマンドでフォルダ移動しましょう。

 

 

 

仮想環境を作成して仮想環境を有効化(venv)

 

次は、仮想環境を作成し、有効化していきます。

 

まずは、以下のコマンドで仮想環境(venv)を作成します。

 

 

そして、以下のコマンドで仮想環境を有効にします。

 

 

下図の赤枠のようにVSCodeのターミナルの行頭に「(venv)」が表示されていれば、仮想環境の有効化は完了です。

 

 

 

仮想環境にrequirements.txtを使って開発環境を復元

 

先程有効化した仮想環境に対して、GitHubと同じPythonの開発環境を復元するため、以下のpipコマンドを実行します。

 

 

なお、requirements.txtがGitHub上に公開されていない場合、全く同じ環境を再現することは困難になります。

 

requirements.txtを使って、開発者と同じPythonの外部モジュールとそのバージョンを復元するからです。

 

requirements.txtがない場合、同じ外部モジュールの最新版で再現することもありますが、外部モジュールのバージョンが異なることで再現しないことが多々あります。

 

 

仮想環境にインストールされた開発環境を確認

 

仮想環境にGitHubと同じ開発環境が構築できているか確認するため、以下のpipコマンドを実行します。

 

 

下図のようにDjangoとdjangorestframeworkがインストールされていることを確認してください。

 

 

 

SECRET_KEYを生成

 

これ以降がPythonの中でもDjangoの開発プロジェクトを再現するために必要な手順になります。

 

Djangoのsettings.pyと同じフォルダに「get_random_secret_key.py」を作成し、以下のPythonプログラムを実装してください。

 

 

プログラムを実装後、以下のコマンドでファイルを実行してください。

 

 

get_random_secret_key.pyを実行すると、ターミナルにSECRET_KEYが表示されるので記録しておきましょう。

 

 

local_settings.pyにSECRET_KEYを定義

 

Djangoのsettings.pyと同じフォルダに「local_settings.py」を作成し、先程生成したSECRET_KEYを以下のように定義します

 

 

定義した後、ファイルをセーブしたらオッケーです。

 

 

モデルを生成

 

次は、Djangoのモデルを生成するため、以下の2つのコマンドを実行します。

 

 

 

スーパユーザを作成(createsuperuser)

 

Djangoのadminダッシュボードで動作確認するため、以下のコマンドでDjangoのスーパユーザを作成しておきましょう。

 

 

ユーザ名、E-mail、パスワード、パスワード(再入力)をしてスーパーユーザを作成できます。

 

 

サーバを起動(runserver)

 

DjangoのAPIサーバを起動するため、以下のrunserverコマンドを実行します。

 

 

 

Django Rest Framework(DRF)のAPIサーバ動作確認方法

 

DjangoのAPIサーバを起動したところで、動作確認を行っていきましょう。

 

Djangoのadminダッシュボード管理画面にログイン

 

「http://127.0.0.1:8000/admin/」のDjangoのadminダッシュボード管理画面にアクセスし、スーパーユーザでログインします。

 

Django Rest Framework(DRF)のURLにアクセス

 

APIサーバのエンドポイントである以下の2つのURLにアクセスできるか確認してください。

 

商品カテゴリ一覧のエンドポイント : http://127.0.0.1:8000/app/itemcategory/

 

商品一覧のエンドポイント : http://127.0.0.1:8000/app/item/

 

エンドポイントにアクセスしたときの使い方については、こちらの記事を参照してください。

 

 

Django Rest Framework(DRF)のAPIサーバテスト実行方法

 

前述したエンドポイントからDRFのGUIでCRUD処理を実行できますが、テストファイルを用いてこのCRUD処理を確認しているので、テストの実行方法を紹介します。

 

以下のtestコマンドを実行すると、商品カテゴリ一覧のテストファイル「app/test_1_itemcategory.py」と、商品一覧のテストファイル「app/test_2_item.py」の2つが実行されます。

 

 

テストの実行は、上記コマンドのみでできます。

 

テストファイルの詳細が知りたい方は、こちらの記事を参照ください。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

GitHubにあるDjangoおよびDRFの開発環境を再現する方法を紹介してきました。

 

Gitクローンして、仮想環境を作成して、開発環境を再現するという流れが学べたら、他のPythonコードを再現するときにも役立つと思います。

 

ぜひこの機会に習得して開発をスムーズに進めていきましょう。

 

 

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